【受賞】第36回電気設備学会全国大会発表奨励賞

受賞概要

受賞論文 5年間屋外暴露した光触媒塗布PVモジュールの評価

受賞者

齋藤 虎大（5年 機械電子工学科）

米盛 弘信（機械電子工学科 准教授）

受賞名

電気設備学会全国大会発表奨励賞

受賞日

2018年12月7日

論文要旨

近年、地球温暖化が問題になっており、再生可能エネルギーである太陽光を利用した太陽光発電が注目されている。ここで、PVモジュールは長期にわたり屋外へ暴露されるため、表面が汚染されてしまう。この表面汚染によってPVセルへ入射する透過日射量が減少し、発電電力の低下が生じる。一般的にPVモジュール表面が汚染された際の洗浄には、人為的作業を必要とする。したがって、長期的保守の観点から“セルフクリーニング”が必要である。そこで本研究室では、セルフクリーニングを応用してサレジオ高専の屋上にPVモジュールを、3種類の表面状況（A:無塗布、B:分子結合チタニアシリカ光触媒、C:ガラス用光触媒塗布）で2013年3月から継続して設置し長期暴露している。光触媒は、メタルウェザー試験によって実環境下20年に相当する耐久性を確認している。

本稿では、一例として表面状況AとBにおける1ヶ月間の発電電力量を比較し、分子結合チタニアシリカ光触媒のセルフクリーニング効果が有効であるか検討を行ったので報告する。

受賞論文 IHクッキングヒータにおける鍋サイズと騒音の関係

受賞者

森山 瑛斗（5年 機械電子工学科）

米盛 弘信（機械電子工学科 准教授）

受賞名

電気設備学会全国大会発表奨励賞

受賞日

2018年12月7日

論文要旨

近年、家庭などにIH クッキングヒータ(以降、IH 調理器)が普及している。IH 調理器は、家電製品のインバータから発生する不要ノイズやIH 調理器の駆動周波数(20kHz)、商用電源周波数(50Hz)がそれぞれ重畳することにより騒音が発生する。特に可聴領域の騒音は、人々に不快感を与えている一報告がある。本研究室では、先行研究において騒音発生メカニズムや20kHz を超える高周波騒音、可聴領域騒音について研究を進めてきた。近年では、特に可聴領域騒音に着目し、直径20cmのSUS 鍋を例に電源ノイズ周波数、電源ノイズ振幅値を変更した際に発生する騒音を実験的研究によって明らかにしてきた。本研究の最終目標は、IH 調理器から発する可聴領域騒音が問題とならない電源ノイズレベルを明らかにすることである。

本稿では、先行研究の直径20cm 鍋と比較するため、直径30cm 鍋における可聴領域騒音について測定を行い、特異な結果を得たので報告する。