【特許取得】電気工学科 山下教授 特許第6441111号
三巻線変圧器及び電力補償装置に関する研究で電気工学科 山下教授が特許取得
電気工学科 山下 健一郎教授の研究「三巻線変圧器及び電力補償装置」が特許を取得しました。
- 特許番号
- 特許第6441111号
- 発明の名称
- 三巻線変圧器及び電力補償装置
- 出願番号
- 特願2015-025115
- 出願日
- 2015年2月12日
- 公開番号
- 特開2016-149859
メッセージ
電気工学科 山下 健一郎教授
エネルギー変換研究室では、三巻線変圧器と同期機を用いた電力補償装置に高調波除去機能を付与した装置を開発し、洋上風力発電などで注目を集めている直流送電系統に同装置を組み込んだシステムについて種々な検討を行っています。この度、同装置が日本での特許を取得しました。
この度、エネルギー変換研究室で開発した高調波除去機能を有する電力補償装置「三巻線変圧器及び電力補償装置(特願2015-025115)(特開2016-149859)」に関する研究において、特許査定(特許第6441111号)をいただくことができました。近年、世界中で多くの再生可能エネルギー(風力発電や太陽光発電など)が導入されてきていますが、同エネルギーは電力変動が大きいだけでなく、電力変換時に多くの高調波を発生する問題があります。今回特許をいただいた装置は、三巻線変圧器と同期機を組み合わせた電力補償装置であり、三巻線変圧器の等価的な漏れインダクタンスを利用して、高調波を同期機側に誘導することにより、系統側に歪のない高品質な電力を供給することのできる装置となっています。
エネルギー変換研究室のこうした取り組みは国内外の学会で発表され、国内学会や国際会議において多数の受賞歴があります。今後も学生とともに社会に役立つシステムの開発を行ってまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。