【報告】第13回関東甲信越高校生溶接コンクール出場
機械電子工学科の学生が出場しました
2023年4月29日(土)に神鋼溶接サービス株式会社 研修センターで開催された「第13回関東甲信越高校生溶接コンクール」に機械電子工学科3年生の三ツ木 悠さんと山﨑 陽駈さんが首都圏溶接協会東京の代表として出場しました。学生たちは、機械電子工学科 学科プロジェクト資格講座「アーク溶接特別教育」を受講して参加しました。練習は、学校だけではなく、一般社団法人首都圏溶接協会東京のご支援を受けてプロの技術者からご指導をいただきました。また、本校は、コロナ禍における活動自粛を受けて、2019年以来4年ぶりの大会出場となりました。
このコンクールは、関東甲信越地区の11ある各溶接協会から代表2名を選出して開催している競技会で、交流被覆アーク溶接(手溶接)の技能(始終端処理、ビード継ぎ、ビードの美しさ等)を競います。高校生が溶接技能を競うことにより、日本のものづくりを支える溶接技能の普及を図り、製造業の担い手育成を支援する趣旨を掲げている大会です。
競技課題は、溶接技能者評価試験(JISZ3801 / WES8201)の「N-2F」に準拠しています。すなわち、中板の裏当て金なし下向突合せ継手の被覆アーク溶接とし、大会の追加ルールとして、最終層は競技材の中央部にある指定範囲内でビードを継ぐことが求められました。審査観点は、溶接した試験材表面の外観審査と超音波検査による内部欠陥の有無です。表面の最終層は「ビード継ぎ」を行い、どれだけ綺麗にビードが継げるかがポイントです。年々レベルアップしており、現在は裏当て金なしで溶接を行う「裏波溶接」が競技課題となり、表面だけではなく裏面の美しさが求められ、難易度が格段に高くなりました。
コンクール当日は、1都9県から本校の学生を含む22名の選手が出場しました。県によっては県大会を開催し、そのTOP2名がこの関東甲信越大会に出場するなど、非常にレベルの高いコンテストです。コンクールの結果は入賞に届きませんでしたが、技術向上の良い経験ができました。
今後も機械電子工学科 学科プロジェクトとして、各種資格取得・ものづくり講座・大会参加の充実を図り学生を支援していきます。
出場概要
- 出場者
- 三ツ木 悠 (3年 機械電子工学科)
- 山﨑 陽駈 (3年 機械電子工学科)
- 指導教員
- 米盛 弘信 (機械電子工学科 学科プロジェクト担当)
大会概要
- 名称
- 第13回関東甲信越高校生溶接コンクール
- 期日
- 2023年4月29日(土)
- 場所
- 神鋼溶接サービス株式会社 研修センター
- 主催
- 東部地区溶接協会連絡会(関東甲信越地区の社団法人日本溶接協会指定機関11機関で構成)
- 後援
- 一般社団法人日本溶接協会
- 特別協力
- 産報出版株式会社